都会で働き、
自然の中で暮らす

Interview

東広島市西条→東広島市福富町

中村暢之さん/圭映子さんご家族

#家庭菜園#川が近い#引っ越し#田舎暮らし

子どもがのびのび成長する古民家。人が集う拠点にしていきたい。

大好きな楽器を、いつでも気兼ねなく演奏できたら嬉しいですよね。田舎ならそれも可能だけど、今の勤め先は変えられないと、田舎への引っ越しに対して二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。東広島市福富町にお住いの中村さんは、ご夫婦そろって音楽が趣味で、奥さまの圭映子さんは和太鼓、ご主人の暢之さんは三線を嗜まれています。お勤め先を変えることなく田舎暮らしを満喫されているその暮らしぶりや、空き家への引っ越しによるメリットなど率直な思いを語っていただきました。

—— 引っ越しを考えられたのはいつからですか。

6年間暮らしていた集合住宅は、周囲に私たちと同じような年齢の子どもを持つ、子育て世帯がたくさんいたので、子育ての環境としてはとてもいい場所でした。でも今後子どもの成長に伴い手狭になるように思い、一戸建ての家に移りたいと考えるようになりました。

 

 

東広島市内から福富町への移動は、仕事や勤務先も変わらず、息子の保育園が変わっただけなので、結果、移住というより引っ越しという感覚ですね。

そこから新築含め、かれこれ3年以上、いろんな物件を見学して、理想の住まいを探して回ったんです。でもどれも決め手に欠けてしまって・・・。そんな中、福富町にある竹仁住民自治協議会の方が、空き家をマッチングしてくださった物件のひとつが、今の住まいです。

 

—— この家を見たときの感想を教えてください。

この地域独特の赤瓦の日本母屋でありながらも築30年という比較的新しい物件で、傷みも少なく、すぐに住める状態でした。空間的にもゆったりしていて、庭も畑ができるほどの広さがあり、すぐに新しい暮らし方をイメージできました。

 

 

家を買うとなると大変ですが、ここは賃貸契約できたので、難しく考えることなく決めることができました。大家さんも優しい方で、自由にリフォームをしていいと言っていただけたことも後押しに。東広島市の空き家改修支援事業でリフォームの補助金を受け、キッチンなど水回りをリフォームしました。

 

—— 暮らしてみていかがですか。

引っ越して1年になりますが、とても快適です。冬は寒いと聞いていましたので、暖房器具をそろえて過ごしました。エアコンはリビングに1台設置していますが、夏でも冷房はあまり使うことはないですね。風通しの良い家なので、窓を開放して過ごしています。
また、飲み水も井戸水なので水道代もかからず、しかも美味しくて、大変満足しています。

 

この家に決めた理由の一つでもあるのですが、ここは沢の音が聞こえます。広島県内には自然の中で暮らせる場所はたくさんあると思いますが、沢の音が聞こえる物件は少ないですよね。気持ちいい音が家の中に入ってきます。おかげで下の子どもは気持ちよさそうによく寝てくれます。

 

—— 周囲の方々とのお付き合いはいかがですか。

最初は、ご近所づきあいが大変なんじゃないかと、とても心配していました。でもそれは杞憂で、周囲の方々には大変よくしていただいています。幼い子どもを連れた家族ということもあるのでしょうね。バーベキューなどの集落行事にも声をかけていただいて、参加するごとに地域の知り合いが増えています。

 

とれたての野菜をわけていただいたり、畑を作るアドバイスをいただいたり、至れり尽くせりです。中でも畑は、肥料のタイミングなど、畑の状態を見ながらその都度丁寧に教えていただけるのでありがたいです。息子も収穫を楽しみにしています。

 

 

息子は「〇〇のおばあちゃん」「〇〇さんのお野菜」など、すぐにご近所さんのお名前を覚えました。とてもかわいがっていただいています。

—— ネックになっていることはありますか。

引っ越ししたばかりのころは、子どもの同世代のお友だちが近所にいないことを少し不安に感じていました。ご近所さんで一番若い方が18歳の大学生なんです。しかも、この地区にある保育園がいっぱいで、隣の地区の保育園に通うことになったのも不安を膨らませる要因となりました。 でも、子どもはご近所のおばあちゃんも大好きになり、隣町の保育園でもたくさん友だちができたようで毎日楽しく過ごしています。小学校に上がると、この地区にある保育園児と今通っている隣の地区の保育園児が一緒に通うようになるので、友だちがたくさん増える予定です。息子は今から楽しみにしています。

 

想定外だったのは、庭にイノシシやシカが出たり、ムカデやスズメバチがいたり、街中ではいなかったものとの遭遇が思いのほか多いところですね。数年間空き家だったことも手伝っているのでしょうね。暮らしているうちに、付き合い方も上手くなっていくと思います。

—— ライフスタイルの変化を教えてください。

私は母が沖縄出身という縁もあって三線を演奏し、八重山民謡の第一人者でもある大工哲弘先生に師事しています。これまでは、ご近所さんの迷惑を考えて、窓を開放して練習することはできなかったですが、今は心置きなく演奏できます。

 

 

ライフスタイルの変化としては、これまで自宅に人を招くことが少なかったんですが、住まいが広くなったことで友人に遊びに来てもらえるようになりました。音楽仲間を招いて練習会や演奏会も開きたいですね。

 

将来的には、ホストファミリーもしたいと考えています。今は新型コロナの影響でできませんが、招くことができるようになれば受け入れたいですね。世代を問わず、いろんな人と触れ合えることは、子どもたちにもいい機会になると思います。

 

—— 東広島市福富町の魅力を教えてください。

ここ福富町はアクセスがいいのに、自然も豊かで田舎暮らしが満喫できる場所。東広島の市街地はもちろん、広島市内への通勤も可能な場所で、車で通われている方もいらっしゃいます。
加えて、これまでに多くの移住者を受け入れてきた歴史があります。先輩移住者がいらっしゃると体験談やアドバイスなど聞くことができます。移住者同士の交流があるのは心強いですね。

—— 移住をお考えの方にアドバイスをお願いします。

私たちは、東広島の市街地から福富町への引っ越しということで、他県からの移住者とはハードルの高さが違うかもしれません。でも、私たちのように住まいを田舎において、街中に通勤する方法は、これから移住をしようかという方には選択しやすい方法かもしれません。広島市内も通勤圏内の福富町は、働きながら田舎暮らしができる場所として最適だと思います。

 

 

また、購入となればプレッシャーを感じる方も多いかもしれません。私たちのように、賃貸物件を探されて、身構えず、お試しぐらいの気持ちで、まずは飛び込んで見るのもいいと思います。経験することで、そこから先の具体的なライフスタイルを思い描けるようになりますよ。